Q8
業種によって、賃料の違いや注意しておくことはありますか? (飲食店の場合)
A8
賃料形態の違いについては、デベロッパーや施設による違いのほうが実例としては多いと思います。
例えば、同じ飲食店の賃料形態でも、Aという施設では、
固定賃料(坪○○円)+超過歩率△%
Bという館では、
歩率○○%(最低保証月売上■■万円)など。
テナント募集に苦戦している施設では、
最低保証なしの歩率▲%なんて例もあります。
それでは飲食店の場合は?
飲食店がSC・駅ビル等の商業施設に出店する際には、投資額の大きさと対応設備(容量)という2点がしばしば出店ハードルとして挙げられます。
- 注意点(1) 高額な投資額=B工事の存在
- B工事とは、デベロッパーにより指定された工事部分をデベロッパーが指定された業者が行い、その費用を出店者(テナント)が負担するという工事のことです。
工事指定→デベロッパー 工事費用負担→出店者
デベロッパーの指定する業者が施工するため、一般的には費用が高額になる傾向があります。
B工事の見積もりで、トラブルになるケースもしばしば…
特に、今まで商業施設に出店した経験のない会社様だと想定以上のB工事金額に 驚かれるようです。一般的にB工事として指定される工事項目としては、防水区画工事、空調設備工事、防火区画工事、防災設備工事、給排気設備工事、電気設備工事などがあります。(デベロッパー・施設により異なります。)
- 注意点(2)対応設備(容量)
- 対応設備に関する注意点としては、ガスや給排気の容量、電気・動力関係の容量や、そもそもガスが使えるのか、炭などの固形燃料が使えるのかといった点です。
例えば、エキュートに代表される駅ナカの区画等は設備容量が重飲食店が出店するのに十分な設備容量が確保されていなかったり、安全面からガスが使用不可だったりします。
ガス使用不可の場合、厨房機器はすべてIH調理器で対応しなければなりません。
出店の話が確定する前にデベロッパー担当者へ、設備についての詳細をしっかり確認しておく必要があります。