Q3
例えば、どんなタイプの商業施設がありますか?
A3
商業施設と一括りに言っても、様々なタイプに分けられ、そこに明確な定義はありません。
一般社団法人 日本ショッピングセンター協会によれば、ショッピングセンター(以下:SC)を下記のように定義しております。
ショッピングセンターとは、一つの単位として計画、開発、所有、管理運営される商業・サービス施設の集合体で、駐車場を備えるものをいう。その立地、規模、構成に応じて、選択の多様性、利便性、快適性、娯楽性等を提供するなど、生活者ニーズに応えるコミュニティ施設として都市機能の一翼を担うものである。
SC取扱い基準
SCは、ディベロッパーにより計画、開発されるものであり、次の条件を備えることを必要とする。
- 小売業の店舗面積は、1,500m²以上であること。
- キーテナントを除くテナントが10店舗以上含まれていること。
- キーテナントがある場合、その面積がショッピングセンター面積の80%程度を超えないこと。但し、その他テナントのうち小売業の店舗面積が1,500m²以上である場合には、この限りではない。
- テナント会(商店会)等があり、広告宣伝、共同催事等の共同活動を行っていること。
(出典:一般社団法人 日本ショッピングセンター協会)
また、キーテナントが存在せず、専門店のみで構成された商業施設として、駅ビルやファッションビル、地下街があります。さらに近年では、駅構内スペースを活用した首都圏のエキナカ開発や、高速道路のサービスエリア、空港内なども大きなポテンシャルを秘めた商業地として注目されています。
- 駅ビル(駅上に専門店を集積した商業施設)
- JR東日本グループ系(ルミネ、アトレ、グランデュオ、ラスカ etc)
- 私鉄系(小田急、京王、東急、西武、東武、相鉄、京急、京成 etc)
- ファッションビル(キーテナントのない、ファッション関連の専門店集積)
- パルコ、ラフォーレetc
- 高架下(駅、道路の高架下の専門店集積)
- アルカード、ビーンズ、シャポー、各私鉄高架下 etc
- 地下街(ターミナル駅地下の専門店集積)
- ダイヤモンド横浜、川崎アゼリア、新宿サブナード、八重洲地下街、ISP etc
- エキナカ(駅構内のスペースを活用した専門店の集積)
- 東京メトロ・エチカ etc
- 高速SA(高速道路サービスエリアの専門店集積
- ネオパーサ etc
核テナントをもつSC
- RSC(広域型SC)
- 敷地面積:70,000坪 店舗面積:20,000坪 商圏規模:12~25万人
- 核テナント:百貨店、GMS(総合スーパー) etc
- CSC(地域型SC)
- 敷地面積:70,000坪 店舗面積:20,000坪 商圏規模:12~25万人
- テナント:ディスカウントストア、スーパーマーケット etc
- NSC(近隣型SC)
- 敷地面積:7,000坪 店舗面積:1,500坪 商圏規模:2~3万人
- 核テナント:スーパーマーケット、ドラッグストア