第3回 開発の3要素+1とは?
商業施設新聞 2014年12月14日(日)掲載
『リーシング』こんな言葉を全く知らなかった?ず~っと昔、ひょんなことから『リーシング』という仕事に携わってきた。勿論携帯電話・PCましてやスマホなどがない時代から…実に数多くのディベロッパー・SCの方々、そしてファッション・雑貨・飲食・サービス等など数え切れない程のテナントさんとの出逢いがあった。いろんな人と逢うことができ毎日が新鮮で変化があり『これは面白い仕事だ!』とすっかりのめり込んでしまった。
我が社では今でも年間軽く100店舗以上の開発実績があるが、これまであまたの成功例もあるし又その反面失敗例も確かにあった。 派手に会社の宣伝する事もなく又『オレが…』『ウチが…』の『我(ガ)は出すまい!』と自分で決めて黒子に徹してきた。
新規のSCの基本コンセプトに、無い知恵を絞って頭を悩ましたり、図面を前にしてリニューアルプランを練ってみたり、専門店テナントの社長と開発戦略について議論を交わしたりと…
これらの仕事・経験をそして様々な人との出逢いを通して、成功したテナント・ディベロッパーから見えてきた何かがある。共通して言えるのは以下の3要素が必ず備わっていた或いはその為のたゆまぬ努力・研鑽をし続けているのではないかと思うのです。
1. Speciality 専門性 他との差別化が出来る特色がある。
2. Excellence 優位性 高い売上がとれる強い商品力がある。
3. Trend 時代性 『いま』という時代・流行にあっている。
この3要素はどんなに世の中が変わっても、小売・流通業にとっては(…に限らないか~!)『不変の理』とでも言えるでしょう。
これらの3要素を継続・追求していけることが生き残るための最大の条件である。…と言いながらこんな難しいことはない。斯く言う自分だって解ってはいるがなかなかデ・キ・ナ・イ!
そしてこれら3要素に付け加えておきたい、というより絶対欠かせないプラスワンがあるのに今気がついたのです。
そうです!『Passion=情熱』です。
どんな仕事でも、この最後の1要素=プラスワンを継続・持続することこそが最大のハードルになってくるのです。
言い古された言葉かもしれないが『願いは続ければ必ず叶う!』を信じながら…『来年こそはカ・ナ・ラ・ズ!』と、こんな事を考えさせられた師走の寒い夜でした。 あらためて、SET&Pを忘れずにネ!